「Excelって苦手…」から始まったケイタくんの挑戦
「伝票入力だけじゃ、このまま埋もれてしまうかも」
経理の仕事に就いて半年が過ぎたころ、ケイタくんはそんな不安を感じ始めていました。
仕訳や請求書の処理には慣れてきたものの、上司が作る月次報告や集計資料の精度には到底届かない。
ふと見た職務経歴書のテンプレートに、「Excel:SUMIF/VLOOKUP/ピボットテーブル使用経験あり」と書かれていたのが気になったのです。
「Excelの関数が使えると、やっぱり違うのかな…」
そう感じたケイタくんは、リコさんの勧めで少しずつExcelの勉強を始めることにしました。
今回は、そんなケイタくんが「これは仕事で役立った」と感じた関数を中心に、
未経験でも評価されるExcel関数10選をまとめてご紹介します。
まず覚えたい!評価されやすいExcel関数10選

Excelには関数が何百と存在しますが、すべてを覚える必要はありません。
実際に職場で「使える人だな」と思われるのは、基本的かつ実務的な関数を的確に使いこなせる人です。
ケイタくんも、はじめはSUMの使い方すら危うい状態でした。
それでも1つずつ覚えていくうちに、「これが仕訳の集計に使える」「この関数を使えば残業が減るかも」と実感できるようになりました。
そこで、以下に経理職でよく使われる関数をピックアップして紹介します。
どの関数も、未経験者が学び始めるにはぴったりの内容です。
- 1. SUM|合計を出す関数。基本ですが最重要。
- 2. SUMIFS|複数条件で合計を出す。部門別売上などに使います。
- 3. VLOOKUP / XLOOKUP|別シートのデータを紐づけ。マスタ参照の定番。
- 4. IF|条件によって表示を分ける。未払い・支払済の分類など。
- 5. TEXT|日付・金額の表示を整える。帳票作成に便利。
- 6. LEFT / MID / RIGHT|文字列の分割。コード処理で活躍。
- 7. CONCATENATE / TEXTJOIN|文字列の結合。社員コード+部門名などに。
- 8. ROUND 系|端数処理。税込計算や単価調整などに使います。
- 9. COUNTIF / COUNTA|入力ミスや空欄チェックで活躍。
- 10. ピボットテーブル|大量データを一瞬で集計。月次集計の定番。
ケイタくんは、SUMIFSとピボットを覚えたことで、
毎月手作業で集計していた経費報告を一気に自動化できたそうです。
「Excel使えます」は転職市場でも強みになる

実務だけでなく、これらの関数スキルは転職活動でも高く評価されます。
特に職務経歴書に「Excel関数を使ってどんな業務をしていたか」が書かれていると、
「現場を理解している」「即戦力になりそう」といった印象を与えることができます。
ケイタくんも、転職エージェントの添削で「ピボットを使って分析」と書いたところ、
書類通過率が一気に上がったそうです。
未経験から経理を目指す方も、「自分なりにExcelを使ってみた経験」や、
「実務に活かせそうな練習内容」をアピールすれば、十分に評価されるのです。
経理に強い転職エージェントなら“使えるスキル”が見えてくる
ただし、自分では「当たり前」と思っていたExcelスキルが、
実は評価される武器だった――そんなこともよくあります。
その気づきをくれたのが、ケイタくんの場合は経理に特化した転職エージェントでした。
なかでもWARCエージェントは、スキルをベースに求人が届くスカウト型のサービス。
「ピボット使えます」とプロフィールに書いただけで、
ある企業から「即戦力枠で面談したい」と連絡が来たこともあったそうです。
まとめ|未経験でもExcelスキルは立派な「経験」になる

転職活動では「何をしてきたか」だけでなく、「どんな姿勢で学んでいたか」も見られています。
ケイタくんのように、
ちょっとした疑問や不安をきっかけに学び始める姿勢は、
未経験でもしっかり評価されるのです。
まずは1つ、自分が「これ使える!」と思える関数を見つけてみてください。
その経験が、あなたの経理キャリアの大きな一歩になります。