なぜ経理経験者は転職で年収が上がるのか?
経理職は、実務経験がものを言う職種です。特に30代〜40代で一定のキャリアを積んでいれば、転職によって年収が上がるケースは少なくありません。
まず理由のひとつが、「人材不足」です。多くの企業で、決算業務や税務申告を任せられる人材が不足しており、経験者はどの企業にとっても貴重な戦力と見なされます。
実務経験こそが「転職市場での武器」
さらに、FASSや日商簿記などの資格に加えて、「どこまでの業務を自分一人でできるか」が評価されます。例えば、「年次決算まで対応可能」や「税理士とのやり取り経験あり」といった実績は、給与交渉の材料として非常に有効です。
また、ベンチャー企業では年収600万円〜700万円で募集されるポジションも。特にIPO準備中の企業では、経理人材の争奪戦が続いています。
収入アップに成功する人の特徴とは

では、どのような経理職が年収アップを実現しているのでしょうか。ポイントは大きく3つあります。
まず1つ目は、「決算業務の経験」。月次だけでなく、年次決算まで完結できるスキルがある人は、採用市場でも非常に有利です。特に中小企業では「一人経理」状態になっていることもあり、幅広いスキルを求められます。
マネジメント経験や業務改善も強み
2つ目は、「マネジメント経験」。小規模でもメンバーの育成やレビューをしていた経験があると、次の職場でもリーダー枠で採用されやすくなります。
そして3つ目は、「業務改善の実績」。たとえば、Excelやfreee、MoneyForwardなどの導入経験は、効率化に関心の高い企業に刺さるポイントになります。
転職活動で年収交渉を成功させるポイント

転職によって収入を上げたいなら、ただ応募するだけでは足りません。戦略的に動くことが重要です。
まず、スカウト機能の活用。経理特化の転職サイトでは、登録情報を詳細に書くことで企業側からオファーが来る可能性があります。自分から探すだけでなく、スカウトを待つのも立派な戦略です。
自己PRの質で年収が変わる
また、履歴書や職務経歴書では「業務内容を箇条書きで並べるだけ」では不十分です。「自分が入社後どう貢献できるか」を、具体的に書くことで年収の期待値が変わってきます。
そして面接では、「希望年収は?」と聞かれたときに曖昧に答えず、「根拠を持って希望年収を伝える」ことが成功の鍵です。
おすすめの転職エージェント3選【経理特化】
経理職に特化した転職エージェントを活用することで、より良い求人や条件交渉が可能になります。以下は特におすすめの3社です。
- MS-Japan…経理・財務・管理部門に特化。ハイクラス求人が豊富。
- ジャスネットキャリア…会計事務所や税理士法人出身者向けにも強い。
- リクルートエージェント…求人数がとにかく多く、非公開求人も豊富。
エージェントに登録する際は、希望年収と業務内容をしっかり伝えておくことで、マッチ度の高い案件を紹介してもらいやすくなります。
実際に年収が上がった人の体験談(ケイタくん)

ここで、実際に年収を上げた「ケイタくん」の事例をご紹介します。
ケイタくんは中小企業で10年経理を経験していましたが、年収は400万円台で頭打ちでした。そんなとき、リコさんにすすめられて転職活動をスタート。
彼は、履歴書に「自分で月次・年次決算を行っていた実績」「業務フローの改善事例」「税理士との連携経験」を盛り込みました。
転職で年収は80万円アップ
結果として、IPO準備中の企業に採用され、年収は480万円 → 560万円にアップ。自分の経験が“価値あるものだった”と再認識できた転職になったそうです。
まとめ|まずはスキルを棚卸ししてみよう
経理職は、実務経験の見せ方や交渉力次第で、年収を上げることができる職種です。特に30代〜40代では「次の10年をどう過ごすか」が重要な判断になります。
そのためにも、まずは自分のスキルと経験を言語化して、エージェントや求人票と照らし合わせてみましょう。思わぬ“武器”が見つかるかもしれません。
転職は慎重なステップですが、行動することでしか見えない世界があります。ぜひ、今の一歩が未来を変えるきっかけになることを願っています。