内定後にやるべき5つ|30代・40代の転職で失敗しないために

30・40代の転職術

内定をもらった後の注意点とは?

転職活動が実を結び、内定をもらえた瞬間。長い戦いが終わったような安堵感に包まれるのは当然ですが、実はここからが“本当のスタートライン”です。

特に30代・40代の転職者は、家族や職場との調整が必要だったり、次の職場での「最初の一歩」が評価に大きく影響したりと、20代とは異なる“準備の深さ”が求められます。

「内定が出た=もう安心」ではなく、「この会社で気持ちよく働けるか」「条件や環境は本当に納得いくか」といった視点で、冷静に最終チェックを行うことが重要です。

内定に驚くケイタくん

1. 内定通知書を必ず確認しよう

電話やメールで内定をもらった後、多くの人が見落としがちなのが「内定通知書」や「労働条件通知書」の詳細です。

特に経理職の場合、業務範囲によってキャリアの伸び方が大きく変わるため、「月次決算のどこまでを担当するのか」「経理チームの体制はどうなっているのか」など、書類や口頭でしっかり確認することが欠かせません。

✅ チェックポイント
・年収の内訳(基本給・手当のバランス)
・残業時間と手当の扱い
・試用期間の有無と条件
・転勤・異動の可能性
・福利厚生(退職金、住宅手当など)

中には「口頭で聞いていた内容と書面が違った…」というケースもあるので、書類が届いたら必ず目を通し、気になる点はすぐに問い合わせるようにしましょう。

2. 現職の退職スケジュールを調整

内定を承諾する前に、必ず考えておきたいのが現職の退職スケジュールです。
30代・40代ともなると、日々の業務だけでなく後輩の育成や社内調整などを担っている方も多く、周囲への影響も大きくなります。
そのため、退職の進め方には一定の配慮と計画性が求められます。

まずは会社の就業規則を確認し、「退職希望日の何日前までに申し出る必要があるか」を明確にしましょう。
一般的には1ヶ月前が多いですが、会社によっては2ヶ月前と定められていることもあります。退職届の提出は、内定を正式に受ける意思を固めた後、直属の上司に口頭で伝えることが基本です。

引き継ぎ・有給消化・挨拶──退職までにやるべきこと

退職が決まったら、業務の引き継ぎ計画を立てましょう。特に経理職では、月末・月初のスケジュールに関係するため、どのタイミングで引き継ぐかも重要です。
また、有給休暇の残り日数と最終出勤日も計算し、可能であれば計画的に消化するようにしましょう。

同時に、社内外の関係者への挨拶や、取引先への引き継ぎメールなども丁寧に行うことで、円満な退職につながります。これまでの信頼関係を壊さずに終えられるよう、感謝の気持ちを持って対応することが大切です。

💬 リコさん:「“今月中に辞めたいです”って言うのはやっぱり無理がある…。1ヶ月半前に相談して良かった〜」

3. エージェント経由なら報告と相談も忘れずに

転職活動をエージェント経由で進めていた場合、内定をもらった後の連絡や相談も非常に重要です。
企業への内定承諾を「いつ・どう伝えるか」も含めて、エージェントがすべて橋渡ししてくれるからこそ、活用しない手はありません。

内定受諾の前に条件確認を依頼できる

「年収条件が希望より少し低いかも…」「勤務地や勤務時間が心配…」
そんなときも、直接企業に聞くより、エージェントを通して確認や調整をしてもらうことで、印象を悪くせずに済みます。
特に30代・40代のミドル層では、家族やライフプランとの兼ね合いがあるため、曖昧なまま進めるのは避けましょう。

複数内定時の「辞退マナー」もアドバイスあり

もし他社からも内定をもらっていた場合、辞退の連絡をどうするか悩む方も多いはず。
そんなときも、エージェントが代わりに連絡をしてくれるケースがほとんどです。丁寧な言い回しや理由の伝え方も教えてくれるので、気まずさを感じずに次のステップへ進むことができます。

💬 ケイタくん:「“受けるべきか”の相談もできたし、条件交渉もお任せで助かった〜」
💬 リコさん:「私は“辞退メールの代筆”までしてもらって、ほんと安心した!」

4. 入社前に企業研究をもう一度

内定をもらってホッとしたら、次は入社後の立ち上がりに向けた準備を始めましょう。
その第一歩としておすすめなのが、あらためての企業研究です。転職活動中にも一度調べているかもしれませんが、「働く側の視点」で見直すことで、違った発見や備えができるはずです。

会計ソフト・組織体制・経営状況をチェック

経理職の場合、入社後の環境によってはこれまでの経験がそのまま通用しないこともあります。
たとえば「クラウド会計か?弥生会計か?独自システムか?」によって、使うスキルもスピード感も変わってきます。
また、経理が何名体制なのか、自分はどこまでの責任を担うのか、といった組織内ポジションもできるだけ早く把握しておきましょう。

さらに、企業HPのIR情報や求人票からわかる売上推移・利益構造・社風なども確認しておくと、「どんな数字のクセがあるか」「どの会計処理が重視されていそうか」が見えてきます。
結果として、入社初日から“先を見据えた会話”ができる人材として評価されやすくなります。

前職の成功パターンにとらわれすぎない

注意したいのは、「前の職場ではこうだったのに」という固定観念にとらわれること。
新しい会社では、新しいルールや文化があるのが当然。だからこそ、謙虚さと探究心を持った企業研究が、転職成功を加速させます。

💬 ケイタくん:「“どんな経理体制か”を聞いたら、入社前から気持ちの準備ができたよ!」
💬 リコさん:「クラウド会計に慣れておいてって言われて、freeeの操作動画見ておいた〜」

5. 不安があるなら事前に伝えておく

「内定が出たんだから、あとは流れに任せて入社日を迎えるだけ」──そう思っていませんか?
実はこのタイミングでこそ、気になること・確認したいことを事前に聞いておくのが重要です。

30代・40代の転職では、業務内容や働き方、チームの雰囲気などが自分に合うかどうかが非常に大切。
あとで「こんなはずじゃなかった…」とならないよう、今のうちに“気になるけど聞きづらいこと”をあらかじめクリアにしておきましょう。

よくある「聞いておけばよかったこと」リスト

  • 残業は月にどのくらい発生しますか?
  • チーム構成(経理部は何名体制?)
  • 月次決算の締め日や担当範囲
  • 会計ソフトの種類や切り替え予定
  • 評価制度や昇給のタイミング

言いにくいときは「事前に心構えをしたくて…」が魔法の言葉

とはいえ、「今さらそんなことを聞いていいのかな…」と不安になる気持ちもあるはず。
そんなときは、“迷惑をかけないようにしたい”という前向きな姿勢を添えて質問すると、印象を悪くせずに済みます。

たとえば、こんな言い回しがおすすめです。

💬 ケイタくん:
「ご迷惑にならないように、あらかじめ把握しておきたくて…」
「事前に少しでも準備して、スムーズに動けるようにしたいと思っています」

「入社後に言えばよかった…」という後悔を防ぐためにも、今のうちに不安を解消しておきましょう。企業側も、本気で入社を考えている姿勢を好意的に受け止めてくれるはずです。

📝 まとめ

転職は人生の大きなターニングポイント。とくに30代・40代でのチャレンジは、不安も期待も入り混じるものです。
でも大丈夫。ケイタくんのように、経験や気持ちを丁寧に整理していけば、きっと自分らしい転職先に出会えます。

今回ご紹介した「内定後の5つのポイント」を心にとめておけば、入社後のスタートもスムーズ。
焦らず、ひとつひとつ確認しながら前に進んでいきましょう。

なお、これから転職活動を始めようとしている方は、まずは「転職エージェントの選び方」や「未経験OKの転職戦略」もあわせて読むのがおすすめです。

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