決算書とチャートの合わせ技|中期トレードの判断基準とは
経理職として日々数字を扱っていると、自然と「企業の健康状態」に敏感になります。
この感覚、実はトレードにもそのまま活かせるんです。
今回は、私が中期トレードを行う際に意識している「決算書」と「チャート」の合わせ技についてご紹介します。
① 決算書を使った“業績トレンド”のチェック
まず注目するのは、売上と利益の伸び。
特に前期比での増加率や、営業利益率の変化は重要な指標です。
単年だけでなく、2~3年スパンで右肩上がりかを見ることで、安定感のある成長企業かを見極めます。
また、キャッシュフロー計算書では営業CFがプラスかどうかを確認。
黒字でもキャッシュがない企業は要注意です。
② チャートから“市場の温度”を読む
決算が良くても、株価が下がることはあります。
そこで重要になるのがチャート分析。
- 直近の出来高と価格の推移
- 5日・25日・75日の移動平均線の形状
- 決算発表後の窓開けの有無
たとえば、決算で上方修正+窓を開けて上昇した銘柄は、そのまま高値を目指しやすい傾向にあります。
③ 実際にやってみた中期トレードの例
ある企業で、営業利益が3期連続で増加し、キャッシュも潤沢。
四半期決算の発表タイミングで、株価は大きく上昇しました。
私は決算資料とチャートの両方をチェックし、上昇初動でIN→3か月で+18%という結果に。
地味ですが、このくらいのリターンを積み重ねることで資産が安定してきます。
④ 「数字が読める人」こそ有利な中期戦略
中期トレードは、「数字に強いけど毎日張り付くのは嫌」という人にぴったり。
決算情報が公開されるタイミング(月次や四半期)に注目して、戦略を組み立てましょう。
経理のスキルは、投資にも応用できます。
企業のリアルな動きを読み取る力は、チャートだけではわからない部分を補ってくれます。
数字と相場を掛け合わせた“経理職ならでは”の投資戦略。
あなたも取り入れてみてはいかがでしょうか?
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